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いりこができるまで


いりこの島 伊吹島
 
観音寺市の沖合約10kmに浮かぶ伊吹島はいりこの島として有名です。
瀬戸内海のひうち灘にある伊吹島は江戸末期より続くいりこの産地。
いりこになる片口いわしの漁場として、好条件が揃っています。
 
周囲に広がる燧灘(ひうちなだ)は、遠浅で海流が緩やかなため、骨や身が柔らかい片口いわしが育ちます。
鮮度の良いいわしは、加工すると水が浸透しやすく、だしの出がよいいりこになります。

やまくにでは伊吹島をはじめ、瀬戸内海周辺で獲れた良質ないりこを更に選別し、
お客様へお届けしております。

揚げから乾燥まで 30分
 
小さな伊吹島は、漁場と加工場が近いため、水揚げからで上げ、乾燥までが非常に短時間。
抜群の鮮度を維持したまま一連の作業ができるので、いりこの生産地としては絶好の環境です。

瀬戸内のカタクチイワシ漁のようす

漁の様子

いりこの原料となるカタクチイワシ漁。
燧灘では6月中頃から9月の中頃までの3ヶ月間行われます。
カタクチイワシは「バッチ網漁」という漁法で行われます。バッチ網漁は網を引く本線2隻と運搬船、探知船の4隻で行われます。
網にかかったカタクチイワシの魚体を傷つけないように手引きで網を上げます。獲れたカタクチイワシは直ぐに運搬船で港へ運ばれます。
運搬船で運ばれたカタクチイワシはすぐさまいりこに加工されます。

カタクチイワシがいりこになるまで

運搬船からフィッシュポンプで加工場に運ばれたカタクチイワシは水洗い後に煮沸されます。
加工場内は一日中いりこ出汁のいい香りに包まれています。
煮沸したカタクチイワシは乾燥庫に運ばれます。
最短で水揚から乾燥まで30分。漁場と加工場が近いため、抜群の鮮度を維持したままの一連の作業ができるので、いりこの産地としては絶好の環境です。
カタクチイワシを獲り、いりこに加工するまでが網元(漁師)の皆さんです。
そのいりこを買い付け、商品に製造、加工していくのが私達の仕事です。

やまくにの仕事

網元のもとでカタクチイワシから煮干しに加工されたいりこを仲買を通して買い付けます。
ここからが私たちの仕事です。

選別作業

買い付けたいりこを選別していきます。やまくにではこの作業が一番大切だと考えています。
選別風景
一尾一尾違う魚質なので、選別が一日がかりという日も。

パリパリ焙煎いりこ

手割りされたいりこは割り残しや取り残しがないかを検品し、焙煎していきます。
検品した割りいりこを専用の釜でじっくりと焙煎していきます。
パリパリ焙煎いりこ製造風景
やまくに の商品は手作業の工程が多いため、
お届けまでにお時間をいただく場合もございますが、丁寧に心を込めてお作りしております。
製造で出たいりこの粉は「だしパック」や「ふりかけ」に。
商品にできないいりこや割いりこの下処理ででたエラやハラワタは肥料に。
いりこを余すことなく使いながら、良質な美味しいいりこをお届けすることをモットーに日々努めて参ります。
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